
いる。典型的住宅1ユニットの面積は75平方メートルで、日本でいう2LDKという間取りである。さらに、必要に応じてエキストラベッドも貸し出され、最大5人までが滞在できるようになっている。障害者または家族が介助者を必要とするときは、近隣の人々がボランティアで対応する仕組となっている。障害者の送迎に必要な場合には専用のバンを無料で提供してくれる。
この施設の特徴は、障害者用の海岸日光浴テラスと海中へのペデストリアンがあることである。テラスとペデストリアンは一体となっており、海岸から海へ向かって鉛直に伸びている。それらの材質は木材であり、渚の部分はステンレス製の簀の子が敷かれている。この簀の子の上を車椅子が自由に海へとアクセスできるようになっている。また、全利用者の8割はデンマーク人であり、残り2割のうち多くがドイツ人と北欧人、わずかではあるがアメリカとイギリスから毎夏訪れている。施設利用料金は、邦貨で約1万円〜2万5千円の6レベルに別れている。
このD.F.の休暇村を中心として、近隣のマリーナ、ビーチ、水族館なども総て障害者に配慮された施設整備がなされており、まさにユニバーサル・コーストという概念で設計されている。写真7−1−1〜写真7−1−8にドローニンゲン・フリューブの事例を示す。
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